一年中２５～２６度の世界
病院を退院されるS様をお迎えに行った時のお話
まほろに帰る道中「いや～帰れるようになってよかった～」と喜びを口にされていたS様
しばらくは入院先で点滴治療を受けることが大変だったと苦労話をされていました。
会話がしばらく途絶え、車窓からの景色を眺めていたS様でしたが
「ほはでけたな」とぽつり一言
私は理解できず「ほ？ってなに？」と聞き返してみた。
「穂よ、穂」
たずねられていたのは田んぼの稲穂だった。
私は田んぼのあぜ道に停車させ、ご自分の目で確認してもらうことにした。
稲はうっすらと黄金色で、ほんの少し首を垂れている状態。
S様は頷きながら「ほぉ～～～～～ 穂がでけたな～」と笑顔。
施設の中だけで生活していると、寒暖差も感じる機会は少なく、季節を感じ取ることは難しい、
私自身も秋の訪れなど感じてはいませんでした。
外出自粛のこの時代、皆さんは季節を感じておられますか？
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