温故知新（職員Ｉ）
先日、姶良市歴史民俗資料館の方から、昭和１９年頃、加治木高等女学校に在籍し、
久保田彦穂先生をご存じの方がいらっしゃれば、情報が欲しいと依頼があった。
とりあえず入居者様に尋ねてみると、
「私、久保田先生なら覚えています。国語の先生ですよね」と覚えておられたS様
７０年以上前の話であるにもかかわらず、数々の思い出話をしてくださった。
お気づきの方もおられるでしょうが、久保田先生とは、
椋鳩十のペンネームで、日本児童文学作家として活動された方である。
伺った情報を資料館の館長にお伝えすると、久保田先生は当時には珍しく、
マントをひるがえし、上背、今で言うイケメン。
女学生の憧れの存在だったそうだ。
S様にとっても憧れの存在だったのかもしれない。
授業でしか知らない存在、情報を知っている方がいるという事に驚いたし、
我々もまだまだ教わることは多いと感じた。
また、目を輝かせ、青春時代を語られるＳ様の思い出にふれられたのだが、
その表情をみていると、私自身も青春時代を思い出し、幸せを感じた時間だった。
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